米国市場
足元で進む世界的な景気回復とそれに伴う資源高、およびバイデン政権による財政支出拡大路線は先行きのインフレ懸念へと結びついている。10年金利が1日で20bp上昇し約1年ぶりにザラ場で1.6%に乗せるなど、金利のボラティリティーは上昇中。一方でパウエルFRB議長は、雇用・インフレの現状は目標からほど遠い状態にあり当面現在の金融政策を継続するとしており、テーパータントラムの轍を踏まえ慎重な姿勢を維持しており、市場との神経戦が当面続く。
足元の経済指標は雇用関連以外堅調で、バイデン政権による1.9兆ドル規模の追加経済対策が下院で可決されるなど今後さらに景気回復ペースは加速すると予想される。しかしながら足元では、資源高と景気回復を見越して金利が急激に上昇しており、金利に敏感なハイテク銘柄を中心に米株は下落。今後金利がさらに上昇するようであれば、2013年同様に調整局面入りの可能性もある。
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