米国市場
現在の米株市場は急激な利上げによるリセッション入りへの警戒感から、インフレの加速を示す経済指標で売られピークアウトで買われる反応が多い。しかし9月の消費者物価指数はインフレの加速を示す数値だったにもかかわらず、株式は大幅反発した。売り飽き感からの買い戻し或いは一時的自律反発との見方もあるが、チャート的にはダブルボトムを形成したように見える。年初からの下げ相場が一旦終了となる可能性もあろう。
引続き高水準なインフレに対し大幅利上げ継続を予想する向きが多く、市場が織込む12月の利上げ幅は0.75%が過半となった。但しFOMC議事要旨によれば、継続的な利上げを肯定する意見が大勢を占めた一方、急ピッチの利上げに対しペース調整が必要との意見もあった。9月のCPIはコア指数が前年比で加速した一方で前月比は減速、総合指数も6月に前年比9.1%のピークをつけてから緩やかに低下している。年末にかけてCPIの3割を占める帰属家賃の上昇ペース鈍化が予想され、年明けには物価指標のピークアウトも想定される。但し、大幅利上げ継続か利上げ局面終了かで市場の見方は分かれており、当面変動幅の大きい展開が続こう。
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