米国市場

パウエルFRB議長が指摘したように米経済は目覚ましく良好、仮に景気減速となっても利下げが経済を支えるだろう。加えてトリプルレッドとなったトランプ次期政権は、公約通りに米国ファースト政策を進めることに対する障害は少ない。新政権の政策は米経済の追い風となるが、一方でインフレ再燃によるスタグフレーションリスクの再燃が気になる。但し、政策が物価動向に影響するまでには1年程度ラグがあると言われており、それまでは米株高が続こう。

10月のCPIは前年比2.6%と3月以来、PPIも同2.4%と6月以来の伸び加速となり、足元ではインフレ再燃の徴候が見られる。更に大統領選で勝利したトランプ氏の公約には物価上昇を誘発する政策が並んでおり、加えてトリプルレッドとなったことで公約実現のハードルも低くなり、先行きのインフレへの警戒感は高まる。パウエルFRB議長も利下げを急ぐ必要はないとの見解を示しており、12月の利下げ予想は後退。当面は物価動向と政治情勢を見ながら、長期金利の高止まりが想定される。

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