米金利動向
3月19,20日に開かれたFOMCでは、2019年利上げ回数見通しを2→0回へ、バランスシートの縮小は2019年9月で終了とアナウンスされた。ただし議事要旨では「景気の減速は一時的で、引続き基調は強いが海外発の景気下振れリスクがあり金融政策はデータ次第」としており、パウエル議長の会見ほどはハト派ではない。また、年内利上げ予想が0回といっても、利上げ0が11/17人というだけで残りは利上げで2020年には1回の利上げが予想されるので、市場が織込む年内利上げの確率40%は少々やり過ぎの感がある。
FRBが注目するデータとして消費者物価上昇率(CPI)があるが、3月のCPIは前年比で+1.9%と2月の+1.5%から上振れ。コア指数も+2%と2月の+2.1%からは低下したもののFRBが目標とする2%を維持している。加えて3月の生産者物価上昇率も前年比で2.2%と2月の1.9%から上振れており、データ次第とすれば現状は利下げよりはニュートラル。10年金利は目先の抵抗線となる2.5%でしばらくもみ合うかもしれないが、株価が堅調な展開を続けるようであれば、過剰な金融緩和期待がはがれる形で金利上昇の可能性があろう。
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