日米金利
米国債券
FOMCでは予想通り政策金利の0.25%引下げが決定されたが、保険的利下げは今回で一旦打切りが示唆された。パウエル議長は会見で「利上げには大幅な物価上昇が必要であり、そのタイミングは相当先になる」と発言したことで金利は一転低下するなど乱高下。ただし雇用統計で米労働市場の堅調さが確認されたうえ、米中通商協議進展への期待から株価は過去最高値を更新中で、米長期金利の緩やかな上昇とともにイールドカーブのスティープニングが続こう。
日本債券
欧米中銀が利下げに動く中、日銀は政策会合で予想通り現状維持を決定したが、フォワードガイダンスを金融緩和長期化を示唆する内容へと見直した。直後は円高・株安が懸念されたものの、現状維持は市場予想通りだったこともあり極端な動きとはならなかった。FOMCで米利下げ打ち止めが示唆されたことで、当面日銀が利下げを催促される可能性は低下したうえ、足元の米金利上昇と株高、円安を受け、日本の長期金利には上昇圧力がかかろう。
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