米市場
対中貿易の全貿易量に占める割合は10%半ばで、新型肺炎による悪影響を米経済は受けづらいとして、米株は最高値を更新中。中国政府が新型肺炎の感染拡大食い止めに尽力しているため米中貿易問題が小休止となっていること、大統領選に向けた民主党候補者選びが混迷し現職有利と見られること、および現職大統領による選挙対策としてリップサービスを含む景気策などへの期待感等から、指標面では割高との指摘があるものの当面米株は堅調な動きが続くと思われる。
FRBが一時的な流動性供給策として毎月600億ドルの資金供給をしていたが、4月以降のオペ減額まではB/S拡大状態は当面維持されるとして米10年債は1.6%近辺での取引が続く。ただし、この金利レベルでは過去3回跳ね返されているうえ、緩やかな上昇傾向を示す消費者物価指数や最高値を更新する株価、および将来的なオペ減額による流動性資金の減少を考慮すると、さらなる金利低下余地は限られよう。
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