日米欧経済

・米国

住宅関連は新築・中古販売ともに好調が続くものの、リッチモンド連銀製造業指数が低下し回復基調を見せていた製造業に再び減速懸念が生じる。経済指標以上に、新型肺炎感染者数がNYやカリフォルニア州で拡大している事や米疾病対策センター(CDC)が注意喚起をした2/24を境に市場全体が危機モード入り、恐怖指数(VIX)も急上昇している。2/28にはパウエルFRB議長が緊急声明で利下げを示唆し市場の安定化を図った。

・欧州

2月のユーロ圏経済信頼感や独IFO企業景況感指数など、足元では欧州景気が持ち直しつつあることを示している。ただし新型肺炎の感染者数が急増した伊に続き独、スイス、オーストリアなどで感染者が確認され、欧州全域に災禍が広がっていることから市場はリスク回避モード。米の金融緩和に対し、欧州では景気刺激策として独の財政支出拡大が検討されている。

・日本

1月の鉱工業生産は前月比0.8%と2ヶ月連続のプラスとなり市場予想を上回った。自動車などを中心に台風による生産減から回復したが、今後は新型肺炎による消費減退やサプライチェーンの寸断などの悪影響で再び落ち込む可能性が高い。堅調だった労働市場もやや緩み始めているようで、1月失業率や有効求人倍率がやや悪化した。日銀黒田総裁は潤沢な資金供給を行うとの異例の談話を発表した。

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