ブラジル経済

世界的に拡がるコロナショックは経済基盤がぜい弱な新興国市場を直撃、ブラジル株および通貨レアルは急落した。中銀は通貨スワップ取引による介入でレアル下支えを図ったが、結局対ドル・対円で過去最低を更新した。新型肺炎による世界的な消費減退とサプライチェーン問題を危惧し商品市況全体が下落しているうえ、サウジとロシアの協調減産交渉の決裂による原油価格急落を受け、資源国であるブラジルの株および通貨レアルは当面下値模索が続くと予想される。