チャートの見方

コロナショックによる混乱で市場において最安値や最高値を更新する資産が続出した。そのようなときはマクロ分析などでは目途をつけづらいので、チャート分析も有効な手段となる。そこで一般的なローソク足を使ったチャート分析を紹介する。

・まずは取引スパンによりチャート分析期間を決定する

例えば長期投資家の場合、よく見るチャートは分足よりも週足や月足などの長期スパンのものになる。ただしチャートは同じ資産でも分析期間の設定で見え方が異なる。図1の日足を見ると現在は急落からの戻り局面。一方、図2の月足を見ると上げ相場のなかの単なる調整局面に見える。

・トレンド線を引く

市場の多数の参加者が注目するトレンド線は、反転ポイントとして逆張り注文が増えるなど自己実現的に有効性を発揮することがある。また横切ったときはトレンド転換となり易い(①,②)。

・半値戻し

上昇や下落相場の戻りの目途として半値戻しはよく用いられる(③,④)。また最高値、最安値を更新し高値や底値の予想がつかない時も、半値戻しの応用となる倍返しが1つの目途となる。

・ヒゲと売買高

相場の最高値圏では長い上ヒゲ、底値圏では長い下ヒゲが出易く、売買高を伴うとその確度は高まる(⑤,⑥)。

一般的にはチャートによる売買判断は当たるも八卦で占いのようなものだが、自分の投資スタイルに合ったチャート分析手法を確立することも投資の楽しみの一つかもしれない。

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