米国市場

目前に迫る米大統領選でバイデン氏有利との観測が広がるが、バイデン氏の掲げる法人税やキャピタルゲイン税の増税およびGAFAなど大手ハイテク企業に分社化を求める施策などはグロース株にネガティブと見られる。加えて、欧米で新型コロナ感染の第3波が深刻な状況となり、かねてから割高と指摘されていたハイテク株を中心に米株市場は急落した。今後の展開は大統領選の行方にもよるが、市場予想どおり僅差となり年内結果が出ないようであれば、不透明感から株価はさらに下押す可能性もあろう。

バイデン氏とトランプ氏の掲げる政策はいずれも財政支出拡大であり、財源は国債増発により賄われる可能性が高いとして、大統領選の結果に関係なく国債需給悪化の思惑で債券は安く、イールドカーブはスティープニング傾向。ただし大統領選の結果決定が長引いた場合は、経済対策やコロナ対策等の政策決定全般が遅れることが予想され、結果として景気低迷の長期化から債券が反発となる可能性もある。

0コメント

  • 1000 / 1000