米国市場

ジョージア州の米上院議員決選投票で争われる2議席のうち、1議席でも共和党が取れば上院で共和党が過半数となり、大統領と上下院過半数の政党が異なる「ねじれ状態」となる。その場合、国民に受けの良い財政支出策は議会を通り易い一方で増税策などは通りづらくなる結果、増税なしで財政支出拡大という株式市場にとって好ましい状態が予想される。ただし足元では2議席共に民主優勢と伝えられており、この場合は富裕層向け増税の実施など株式市場にはネガティブな影響が予想されるため警戒が必要だ。

バイデン次期大統領は選挙戦で民主党左派支持層の票獲得のため、財政政策の財源として積極的な増税策も一部公約に取り入れた。ジョージア州の決選投票において2議席共に民主党となった場合は、上院で民主党が過半数となり積極的な増税策実現の可能性が高まるため、国債増発は抑えられ長期金利の上昇は抑制されよう。一方、上院で共和党が過半数となれば増税策の実現は難しいとして、巨額の財政支出の財源は主に国債発行により賄われる可能性が高く、長期金利は上昇し易い。

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