米国市場

足元の経済指標は堅調、加えて今秋にもバイデン政権による1.9兆ドル規模の追加経済対策が成立見込みとなるなど、今後さらに景気回復ペースは加速すると予想される。一方で将来の景気過熱に伴う物価上昇を見越した金利の上昇に歯止めはかからず、金利に敏感なハイテク銘柄を中心に米株は下落。今後金利がさらに上昇するようであれば、2013年の「テーパー・タントラム」同様に一時的な株価調整局面入りの可能性もある。今後はイエレン財務省とパウエルFRBの政策協調の行方が注視される。

足元で進む世界的な景気回復とそれに伴う資源高、およびバイデン政権による財政支出拡大路線は先行きのインフレ懸念へと結びついている。10年金利が上昇し一時再び1.6%台に乗せるなど、金利のボラティリティーは高い。パウエルFRB議長は「無秩序な市場環境になれば懸念材料」と述べたものの、具体的な施策に言及しなかったことから市場には失望感が広がり、金利上昇になかなか歯止めがかからない。今後は物価指標の数値に一喜一憂する展開が予想される。

0コメント

  • 1000 / 1000