米国市場
供給制約により滞っていた生産活動が徐々に回復し、生産関連指標は改善。消費活動もいよいよ感謝祭、ブラックマンデーそしてクリスマスへと続くホリデー商戦に突入。10月小売売上高や景気先行指数は改善傾向で、年末に向け消費活動の加速が期待できる。足元における米株の懸念材料は、引続きインフレ懸念に伴う金利上昇だが、債券市場はRRBの物価高は一時的との見方を拠り所に安定しており、株価はアノマリー通り年末に向け堅調な展開が続きそうだ。
セントルイス連銀のブラード総裁は「インフレリスクを適切に管理するために、金融当局は一段とタカ派的な方向に取り組む必要がある」と発言、その他のFOMCメンバーからもインフレを警戒する発言が相次ぐ。一方、足元では原油価格がピークを打ち、生産・輸送活動再開に伴い供給制約も緩和が見込まれることからインフレは沈静化へ向かい、加えて金余りによる債券の好需給もあり、金利はレンジ内の動きを続ける。当面は金融当局の動きを探りながら、インフレ動向と好需給との綱引きが続きそうだ。
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