為替サマリー

為替サマリー

円・米ドル

世界的な株安の動きと米金融緩和観測を受け円高が急速に進み円・米ドルは今年2回目の104円台となったものの、その後の堅調な株価推移を受けた円売りで結局106円台に戻されており、円高に対する抵抗力を確認する結果となった。このままリバウンドとなればチャート的には104円をボトムとするトリプルボトムとなり、底値を一旦確認。結局2年半続いた110円±5円のもみ合い相場がまだ続きそうだ。

円・ユーロ

低迷する経済指標と金融緩和観測から通貨ユーロは昨年来下落トレンドだったが、足元では独による財政支出の検討に加え、伊の親EU連立政権樹立や英のEU離脱派ジョンソン首相が議会に主導権を奪われるなど懸念事項が解決されつつある。通貨ユーロに関しては、伊10年金利が米金利を下回るなど金利面の魅力は乏しいが、政治面からの重しが軽くなりつつあり、当面は買戻しによる底堅い展開が期待できる。

円・豪ドル

4-6月期GDPは前年比+1.4%と1-3月期の+1.7%から減速、7月小売売上高も前月比マイナスとなるなど米中貿易戦争の悪影響もあり豪州経済指標はやや低調。ただし市場では金融緩和や所得税減税の効果などから景気に関し楽観論が広がりつつあり、豪ドル・豪州株ともに足元は堅調。豪準銀も、豪州経済成長率は今後2.75%まで回復する見込み、として利下げを見送ったにも拘らず豪ドルは買い戻されており、当面は堅調な展開が続くと予想される。

円・ブラジルレアル

隣国アルゼンチンの政局不安に加え、米国の対中追加関税を受けて資源国通貨レアルも売られ、一時的に過去最安値近辺まで下落した。ただし株価ボベスパ指数は引続き過去最高値近辺にあり市場はブラジル経済に対して強気の見方を崩していない。注目する年金改革法案の上院承認が見込まれる中、今後の財政再建と景気回復への期待からレアル買戻しが見込まれよう。

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