マイナス金利と株価
欧州では低迷する景気対策としてECBやデンマークなどでマイナス金利を深堀りする動きが見られ、日本も早晩追随するとの思惑が広がる。ただし政策金利がマイナスとなっても銀行は預金金利をマイナスとすることが難しく収益を圧迫するため貸出金利は下がらず、結果としてある段階から利下げが引締め的に作用し始める (リバーサルレート)問題も指摘され、マイナス金利深堀り政策の有効性が疑問視されている。そこで、マイナス金利を採用する日欧の金利と株価の10年間の推移、および比較対象としてプラス金利の米国市場の動きを見てみる。
《日本》
《ユーロ圏》
《米国》
9月日銀会合で金融政策現状維持となったにも拘らず円高とはならず日本株も堅調に推移することから、市場はマイナス金利下での利下げによる景気浮揚効果を疑問視していると思われる。ドラギECB総裁が仄めかしたように、今後の景気対策は財政政策へのバトンタッチが予想される。
0コメント