国債サマリー
米国債券
経済状況は比較的堅調な中での利下げに対してはFed内部でも賛否両論あったようだが、9月のISM製造業、非製造業ともに下振れたことで市場は利下げを催促している。ただし、9月雇用統計は利下げを正当化するほどの減速とはならなかったうえ、物価トレンドは上昇基調で、住宅関連指標も回復基調を強めていることから、次回FOMC(10/29、30)までは神経質な展開が続きそうだ。
日本債券
欧米中銀が利下げに動く中、日銀は政策会合で予想通り現状維持を決定するとともに、長期金利レベルの低さに不快感を示した。直後は円高・株安が懸念されたものの、両市場ともに極端な動きとはならず日銀も胸を撫でおろしている状況。会合後には早速長期エリアの国債買入オペが減額され、長期・超長期金利は上昇し日銀の思惑通りイールドカーブはスティープニングしている。急激な円高や株安の動きとならない限り長期金利の下値は限定的か。
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