欧州株、金利

昨年来の欧州は低調な経済指標が続くが、足元では一部指標に底打ちの兆しが見られるうえ、10月末には現在迷走するBrexitにも一旦目途がつきそう。Brexitの内容次第では英からの事業移管が本格的に見込まれる事や欧州の主要貿易相手国である中国の減税や金融緩和等景気刺激策による内需拡大が欧州経済に恩恵をもたらすこと、および独の財政支出拡大への期待感などが株価を持上げる。

昨年来低迷する欧州経済指標とECBの積極的緩和姿勢を支援材料として買い進まれてきた欧州債だが、9月ECB理事会では緩和政策を総動員したうえ、今後は財政政策の支援が必要とドラギ総裁が発言したことで金利低下にも一服感が出てきた。QEに伴い期待されていた国毎の買入限度枠拡大も見送られ、独金利は緩慢な上昇局面入りとなっている。今後堅調な株価が予見するように欧州経済回復局面入りの可能性もあり、欧州債は頭の重い展開が続こう。

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