米国市場

世界の株式市場は引続き米国に振回される状況が続く。来年の大統領選を控えトランプ氏は米中貿易協議の部分合意など株価浮揚策を採ることが予想され、減速基調の製造業にも既に来年に向け先回りした業績回復期待が広がる。年末に向けたクリスマス商戦の盛上りに加え、来年には減税を含めた米経済へのさらなるカンフル剤投与の可能性もあり、当面の米株は好調な展開が予想される。

米中貿易戦争に対する過度な悲観論の修正が進み最高値を更新する株価や資源価格の上昇を材料に金利も上昇し易い地合い。ただしパウエルFRB議長が議会発言で、保険的利下げの打止めとともに、今まで失業率の最低水準を高く設定し過ぎていたとして、堅調な雇用を受けた2018年までの利上げが行過ぎていたとの認識を述べたため米金利は一転下落。当面はパウエル議長やトランプ大統領の発言を材料に米金利のボラティリティーは高止まりそうだ。

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