相場見通し

 日本株は新型ウィルスの影響で売られたが、際限のない災禍拡大は避けられそうなうえ、企業業績が底打ちつつあることを好感した株買戻しの動きが続く。金融政策は当面現状維持が予想され、金利・為替はボックス圏の動きが続こう。

 米株は、米中合意に基づく中国側の対米関税引き下げやトランプ大統領の弾劾裁判での無罪評決に加え、本格的な大統領選入りに伴う追加の景気対策などが期待され底堅い。金利は株高とFRBのB/S縮小予定を受けやや上昇するも、米ドルはボックス圏の推移を予想。

 欧州は7年ぶり低水準となったユーロ圏GDPや独の生産関連指標が落ち込んだものの、停滞は一時的として株式は堅調。当面の金融政策は現状維持が予想され欧州金利は低位安定。緩やかな景気回復予想に変化は無く通貨ユーロは強含みか。

 豪州の株は、米中貿易摩擦の緩和を受けて最高値圏での取引が続く。豪準銀は金融政策理事会で金利据え置きを決定したが、緩和姿勢継続を示唆したことで金利は低位安定。利下げを警戒していた豪ドルは一旦下げ止まりが予想される。

0コメント

  • 1000 / 1000