国債サマリー

米国債券

FRBが、通商政策を巡る米中対立の影響による製造業の落込みや新型ウィルスによる米経済への警戒感を示したことで、当面金融緩和局面が続きそうとして米10年債は再び1.5%台へと低下し、過去3回跳ね返されている最安値圏に戻った。ただし、FRBは昨年以降の流動性供給により膨張したB/Sを4月から縮小する意向を示しており、市場の流動性資金減少と足元の堅調な株価推移を考慮すると、さらなる金利低下余地は限られよう。

日本債券

インフレ率は日銀目標に遠く届かないものの、雇用や株・為替などの動向に日銀が問題視するような動きはなく、当面金融政策の変更はなさそう。一方、新型ウィルス問題などを受け米金利は大幅に低下し、円金利も追いかける形で低下基調。ただし邦銀の10-12月期外債保有額は横這いで、日本国債の主要な買い手である米銀にベーシススワップを介した低金利の円は供給されておらず日本国債買い需要は高くない。結果として当面の円金利は米金利に多少振らされるものの小動きが予想される。

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