米国市場

5月以降の米株は経済の回復を織り込み、ナスダック指数は過去最高値を更新するなど堅調な展開だったが、先週は指標面から見た株価の割高さが増していたところに、足元の企業業績の急激な悪化や新型コロナ感染第2波リスクが意識され、NYダウは史上4番目の急落となった。チャート面ではNYダウ$26,500レベルに窓を開けて上方に島(アイランドリバーサル)を形作り、当面下値模索が予想される。

6月FOMCでは、2022年まで政策金利をゼロ%付近で維持を示すとともに、米債購入も今後数ヶ月間は現行ペースを維持するとしたうえで、イールドカーブコントロールに関しては継続して議論するとした。景気対策による財政悪化懸念から金利にはじわじわと上昇圧力がかかっていたが、FOMC声明を受け金融緩和局面長期化への安心感が広がるとともに、足元では米株が調整局面入りとなり米金利上昇には一旦歯止めがかかりつつある。

0コメント

  • 1000 / 1000